安井金比羅宮は縁切り神社として有名ですが、その縁切りの効果が凄まじくてお参りに行った結果死んでしまった人がいるという噂もあることご存じでしょうか?安井金比羅宮は安易な気持ちでお参りに行くのは危険で、実際にお参りに際していくつか注意点があるのです。
そこで今回は安井金比羅宮で死んでしまった人がいる話は本当か、お参りの際の注意点、そもそもどんな神社なのか?なぜ縁切り神社なのか?という点を紹介していきます。
安井金比羅宮とはどんな神社?

安井金比羅宮は、京都に位置する神社で、特に「縁切り」のご利益で知られています。ここは、人間関係の問題や自分自身の悪習慣など、古今東西断ち切りたい縁を持つ多くの参拝者が訪れる場所です。
縁切りのほかにも、この神社は海上交通の安全や交通安全、開運、商売繁盛、さらには縁結びといった多岐にわたるご利益を授かることができる場所としても有名です。古くから、さまざまな願いを抱えた人々が訪れる、特別な神社として親しまれてきました。
安井金比羅宮が縁切り神社なのは怨霊を祀っているから?

安井金比羅宮が「縁切り神社」として有名なのは、ここに祀られている崇徳天皇が日本三大怨霊の一人とされているからです。
政権争いで敗北した崇徳上皇は、讃岐国へ流罪となり、京都に戻ることを切望しましたが、その願いは叶いませんでした。失望した上皇は、やがて「人間界への未練を断ち、魔界の王となる」と誓い、讃岐の金刀比羅宮で隠棲生活を送りました。
彼の死後、京都では多くの災害や不幸が続いたため、人々はそれを崇徳上皇の祟りとして恐れ、鎮めるために安井金毘羅宮で祀ることになりました。この背景から、崇徳上皇は「未練を断ち切る」存在として信じられるようになり、安井金比羅宮も縁切りの神社として広く信仰されるようになったのです。
安井金比羅宮での死んだ実話!?

安井金比羅宮では正しくお祈りすれば適切に縁切りが実現します。しかし中にはそうはいかず、実際にお参りの結果亡くなってしまった人もいる事例が存在しているのです。今回はその中からいくつか紹介していきます。
自分を振った元カレの不幸を願ったら、、、
ある女性の体験談によると、彼女は20代前半の頃、年上の恋人に振り回され、最後には一方的に振られてしまいました。その際、彼に対する怒りと「不幸になればいい」という強い思いを抱えていました。
そんな未練や邪念を断ち切るため、彼女は安井金比羅宮を訪れて祈願しました。それから特に大きな出来事もなく5年が経ち、彼女自身も気持ちの整理がついていました。
しかし、ある日、風の噂でかつての恋人が騒音問題をきっかけに精神的に追い詰められ、その後病気で亡くなったことを耳にしました。当時は健康そのものであった彼が、安井金比羅宮での自分の祈願が何らかの影響を与えたのではないかと、彼女は罪悪感と後悔の念に苛まれるようになったと言います。
パワハラ上司との縁切りを願ったら、、、
ある20代の女性は、上司のパワハラやセクハラに苦しんでおり、上司が遠くへ行ってくれるようにと安井金比羅宮で願ったそうです。
その後、上司の両親が交通事故に遭い、父親は亡くなり、母親は寝たきりの状態となってしまいました。これにより上司は地元に帰らざるを得なくなり、会社を退職することとなりました。
女性は、自分の祈願によって上司が去ったことに驚きながらも、家族の不幸をもたらしたのではないかと少し心を痛めていると話しています。
貧乏を抜け出しお金持ちになりたいと願ったら、、、
ある女性は貧乏でまともな仕事にもありつけず日々の生活に困窮していました。なんとかこの貧困のスパイラルからから抜け出し、大金持ちになりたいと強く願い、安井金比羅宮で参拝しました。
しかし、その後、家族が急な病で亡くなり、多額の保険金を受け取ることとなりました。そのおかげで経済的に苦労することはなくなったものの、彼女は家族の死を予期していたわけではなく、予想外の形で願いが叶ったことに恐怖と後悔を感じていると言います。
安井金比羅宮で願い事をする際の注意点

それでは一体なぜ人が亡くなってしまうほど不幸な形で「縁切り」が叶ってしまうのでしょうか。それは安井金比羅宮でお祈りする際の注意点を守れていなかったからです。
ここでは安井金毘羅宮でお祈りする際の注意点を紹介していきます。
かなり具体的にお祈りする

安井金比羅宮で願い事をする際は、具体的かつ明確なイメージを持って祈ることが大切です。そうしないと、縁切りの神様は手段を選ばずに願いを叶えてしまうことがあるため、思いもよらない結果を招く可能性があります。
たとえば、私が安井金比羅宮でお祈りする際には、「関わるすべての人が心身ともに健康な形で○○が実現しますように」と祈るようにしています。不健全な方法で願いが叶ってしまうと、結果的に長い目で見て幸せになれないこともあるからです。
願いを具体的にイメージする際のヒントとして、目的と手段を明確に区別することが重要です。例えば、自分を振った元カレが不幸になることは、自分がフラれて傷ついた気持ちを和らげるための手段の一つですが、最終的な目的は自分が立ち直り、幸せな状態になることです。
多くの場合、手段が目の前に浮かびがちですが、その手段を実現することが優先されると、本来の目的から離れてしまうことがあります。自分が最終的にどのような状態であれば本当に満足できるのかを意識しながら、願いを祈ることが大切です。
人の不幸は祈らない

安井金比羅宮で願い事をする際には、他人の不幸を祈らないことが非常に大切です。あくまで自分が幸せになる方向性でお祈りしましょう。というのもこの神社は強力な縁切りと縁結びの力を持っていますが、その力の反動として「呪い返し」が起こる可能性があるとされています。
例えば、上司との縁を切りたいと考えて「上司が不幸になりますように」と願ってしまうと、その不幸が巡り巡って自分自身に返ってくることがあるのです。特に安井金毘羅宮のように強力な神社では、この呪い返しの影響が非常に大きく、願いをかけた本人が深刻な不幸に見舞われることさえあると言われています。
そのため、参拝する際には、相手の不幸を望むのではなく、自分が幸せになるために悪縁を断ち、良縁に恵まれることを心から願うことが大切です。ポジティブな気持ちで、自分自身の幸せを願うことで、安井金毘羅宮の縁切りの力を正しい形で受け入れることができるでしょう。
生死に関わる願い事は避ける
安井金比羅宮で願い事をする際、最も重要な注意点は、生死に関わるような願いをしないことです。「あの人がこの世からいなくなればいい」などの過激な願いは非常に危険です。そういった願いをすると、呪い返しの力で、自分自身が大きな不幸に見舞われることがあるかもしれません。
たとえ呪い返しがなく、相手がいなくなったとしても、それが本当に自分が望んでいた結果なのか、冷静に考える必要があります。相手の不幸や命を願うことが、自分の幸せにつながるかどうかをもう一度見直すべきです。
縁切り神社は、生死に関わる重大な願いを叶えるための場所ではありません。悪縁を断ち切り、良縁に恵まれることを願うために、前向きで平和な願いを捧げることが大切です。他人への悪意ではなく、自分自身の幸福を祈ることで、安井金毘羅宮の力を正しく受け取ることができるでしょう。それが正しい参拝の心得と言えるのです。
安井金比羅宮での正しいお願いのやり方

これまで見てきたように安井金比羅宮には中途半端な気持ちで訪れると思ってもない不幸な結末を迎えることになるかもしれません。お願いのやり方も事前にしっかり確認してから訪れましょう。ここでは安井金比羅宮でのお願いのやり方を紹介します。
1. 御本殿に拝礼
まず最初に、御本殿に向かい拝礼を行います。ここで神様に対して感謝の気持ちと、これから行う祈願が成就するようにお願いしましょう。
2. 形代(身代わりのおふだ)に願い事を書く
次に、形代(かたしろ)と呼ばれる身代わりのお札を手に入れます。この形代に、自分の願い事や断ち切りたい縁、結びたい縁を書きます。具体的な願いを書くことで、その願いが形代に込められます。先ほども触れましたが、具体的に書くことが一番重要です。呪い返しや不幸返しが起きないようにするためにはどんな流れであなたの願いが実現してほしいのか詳細に書きましょう。
例えばあなたが会社の人間関係に悩んでいてそこから解放されたかったら「自分と身の回りの人たちも心身ともに健康な形で○○が解消されますように」とお願いしましょう。そうやってお願いしないとあなたを悩ませている人へ健康面へダメージを与えて願いを実現させてしまうかもしれません。
またあなたが身体の女性で生理痛に悩んでいる場合も「自分が心身ともに健康な形で生理痛が解消されますように」と願いましょう。過去に生理痛に悩んで生理痛との縁切りをお願いした女性が子宮摘出の結末となったこともあるからです。このようにあなたやあなたの身の回りの人の心身ともに健康な形での願いの実現を具体的にお祈りするようにしていきましょう。
3. 形代(身代わりのおふだ)を持ったまま「縁切り縁結び碑(いし)」をくぐる

願い事を書いた形代を持ったまま、「縁切り縁結び碑(いし)」をくぐります。この碑は、悪縁を断ち切り良縁を結ぶ力があるとされています。碑を通り抜けることで、自分の願いが神様に届くと信じられています。
4. 形代(身代わりのおふだ)を貼る
最後に、形代を「縁切り縁結び碑」に貼ります。形代を貼ることで、願いが神様に託され、悪縁が断たれ良縁が結ばれると言われています。この儀式を終えた後、心の中で再度お願いを念じ、神社を後にしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?安井金比羅宮は強力な縁切りのご利益で知られていますが、時に願いが予想外の形で叶い、思わぬ不幸を招くことがあります。実際に、参拝後に関係者が亡くなってしまった事例も報告されています。そのため、願い事をする際には、相手の不幸を願うのではなく、自分が前向きな形で幸せになることを意識して祈ることが大切です。生死に関わる願いや極端な願いは避け、平和な形で悪縁を断ち切ることが、正しい祈り方と言えるでしょう。
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