日本で一番有名な縁切り神社である安井金比羅宮。怨霊を祀っているということで縁切りの効果は抜群なのですが、他の神社と比べても重苦しさや禍々しさが目立ちます。
そんな一際恐ろしい安井金比羅宮ですが、夜に参拝に言ったら一体どうなるんでしょうか?怨霊を祀っているだけあって夜の安井金毘羅宮とんでもなく怖い・恐ろしいという噂もあります。そこで今回は実際に夜に安井金比羅宮へ参拝し、どのような感じなのか体験してみました。
安井金比羅宮とはどんな場所?
安井金比羅宮は、京都の祇園にある神社で、特に「縁切り」のご利益で広く知られています。ここは、人間関係のトラブルや自分自身の悪い習慣など、断ちたい縁を持つ多くの参拝者が訪れる場所です。
しかし、縁切りだけにとどまらず、この神社は海上交通や交通の安全を祈願する場所としても信仰されています。さらに、開運や商売繁盛、そして縁結びなど、さまざまな願いに対応したご利益を授けてくれることで知られています。古くから、多種多様な願いを抱える人々が足を運ぶ、特別な神社として親しまれてきました。
なぜ安井金比羅宮は縁切り神社なのか
安井金比羅宮が「縁切り神社」として名高い理由は、この神社に祀られている崇徳天皇が日本三大怨霊の一人として恐れられていることに由来します。
政権争いで敗れた崇徳上皇は、讃岐国に流罪となり、京都に戻ることを強く願いましたが、その望みは叶いませんでした。絶望した上皇は、やがて「人間界への未練を断ち切り、魔界の王になる」と誓い、讃岐の金刀比羅宮で隠遁生活を送りました。
崇徳上皇の死後、京都では多くの災害や不幸が相次いだため、これを上皇の祟りと恐れた人々は、彼の霊を鎮めるために安井金比羅宮で祀るようになりました。この経緯から、崇徳上皇は「未練を断ち切る存在」として信仰され、安井金比羅宮も縁切りの神社として広く知られるようになったのです。
ちなみに崇徳天皇を祀る場所は安井金比羅宮から少し離れた祇園の通りにもあります。ここでは毎月21日には崇徳天皇の月命日として月次祭を白峯神宮の神職が奉仕し、祇園の女将さんを始め崇敬の思い篤き方々も参列して月次祭が斎行されるようです。
夜の安井金比羅宮へ参拝した体験談
それでは実際に夜の安井金比羅宮はどういう雰囲気なのでしょうか。日本三大怨霊である崇徳天皇を祀っているだけありかなり怖いとの噂も出ています。そこで実際に夜の8時頃に訪れてみました。
まずは入口。なんとも禍々しい雰囲気が醸し出ていました。勇気ない者は立ち入ってくるなと言わんばかりの威圧感です。入る前からなんとも言えない怖さを感じました。
そして境内に足を踏み入れてみました。中の雰囲気はかなり異世界感があり、独りでドキドキしながら足を進めると有名な縁切り縁結び碑にたどり着きました。なんとこの時間でも参拝をして縁切り縁結び碑をくぐっている人がちらほらいたことが驚きでした。そしてこの恐ろしい暗い異質な空間に一人ではないことを知って、少し安心しました。
夜の安井金比羅宮はさすがに昼に訪れたときよりは人だかりは少ないですが、暗い時間でも縁切りを求めてお参りをしている人がいるところを見ると安井金比羅宮の人を引き付ける力の強さを感じました。古今東西から参拝が絶えなかった神社だけあります。
とても静かで異世界感がある空間なので初めは怖く感じる人も多そうですが、意外と参拝している人もいますし、慣れると神秘的で意外といい雰囲気に感じる人もいそうです。安井金比羅宮へ行きたいけど混雑を避けたい人は夜に参拝してみるのも良いかもしれません。安井金比羅宮のご利益を昼に訪れるよりも独り占めできる気分に浸れます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は夜の安井金比羅宮を紹介してきました。夜の安井金比羅宮は、昼間とは異なる神秘的な雰囲気に包まれ威圧感も相まって怖いですが、慣れてくると異世界感が魅力的に感じてきます。また日中の賑やかさとは違い、夜の参拝はより個人的で内省的な時間を過ごすことができますし、安井金比羅宮のご利益も独り占めできます。ぜひ夜の安井金比羅宮も体験してみてください!
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