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妖怪

大入道はどんな妖怪!?意味や特徴と伝承と入道雲の語源になっている説について紹介

皆さん、大入道をご存じでしょうか。日本の妖怪伝説には、数々の不思議で恐ろしい存在が登場しますが、その中でも一際異彩を放つのが「大入道」です。巨大な僧侶や巨人の姿で現れ、人々を驚かせたり病気にさせたりする大入道は、地域ごとに異なる姿と伝承を持つ謎めいた妖怪です。その正体はキツネやタヌキが化けたものとされることもあり、神秘的な魅力を持っています。この記事では、大入道の多彩な伝承や祭りでの姿、そして雲にまつわる興味深い由来について詳しく探っていきます。

大入道の意味と特徴

大入道は日本の妖怪伝説に登場する巨大な存在で、その名は「大きな僧侶」を意味します。しかし、地域によってその姿や特徴にはさまざまなバリエーションがあります。例えば、影のように実体が不明瞭な姿であったり、僧侶ではなく単なる巨人として描かれることもあります。僧侶の姿をしたものは「大坊主」とも呼ばれています。

大入道の外見は多様で、人間より少し大きい2メートル程度のものから、山のように巨大なものまでさまざまです。一般的には恐ろしい存在として知られ、人々を脅かすことが多いです。

恐怖の象徴:大入道は人を脅かし、見た者を病気にするという伝承が多く存在します。

正体不明:その正体についてはさまざまな説があり、キツネやタヌキが化けたもの、あるいは石塔が化けたものとする話もありますが、正体が明確に分かっていない場合が多いです。

多くの妖怪と同様に、大入道も特定の教訓や警告を象徴しています。彼らの恐ろしい姿は、高慢や権力の乱用に対する警告とされることがあります。また、突然の出現と消失は人生の無常を象徴するものとも解釈されています。

大入道の伝承

(画像引用: コミックナタリー)

そんな大入道には様々な伝承があります。ここでは伝承をいくつかの種類に分けて紹介していきます。

害を与える大入道

北海道の事例:嘉永年間、支笏湖畔・不風死岳近くのアイヌ集落で、大入道が現れました。その巨大な目で睨まれた人々は、精神的に錯乱し倒れてしまったと言われています。

東京の事例:1937年(昭和12年)、第二次世界大戦中、赤羽駅近くの八幡神社踏切で赤紙を届けに行った人が、兵士の姿をした大入道に襲われ、4日後にその場所で変死しました。この大入道は自殺した新兵や、上官に撲殺された兵士の霊とされています。

助ける大入道

徳島県の事例:阿波国名西郡高川原村(現・徳島県名西郡石井町)では、小川の水車に米を置いておくと、身長約8.5メートルの大入道が現れて米を搗いてくれるという伝承があります。ただし、搗いている様子を見ようとすると脅かされてしまいます。

動物が化けた大入道

岩手県の事例:岩手県紫波郡の高伝寺では、毎夜本堂に怪火が現れ、その影から大入道が出現していました。ある冬の日、イタチの足跡を追った村人がイタチを見つけ、その夜から怪火も大入道も現れなくなりました。

宮城県の事例:仙台の荒巻伊勢堂山では、大岩が夜毎に唸り声を発し、大入道に化けるという話がありました。伊達政宗が自ら大入道退治に出向き、弓矢で射るとカワウソが現れ、それ以来大入道は現れなくなりました。

その他の大入道

富山県の事例:越中国下新川郡黒部峡谷に16体もの大入道が現れ、鐘釣温泉の湯治客を驚かせました。その後光がブロッケン現象に似ていたことから、温泉の湯気に映った影ではないかとする説もあります。

愛知県の事例:江戸時代中期、三河国の豊橋近くで、古着商人が名古屋へ行く途中に、大入道に遭遇しました。身長約4メートルと比較的小さな大入道でした。

滋賀県の事例:江戸時代、伊吹山の麓で大雨が降った夜、大入道が現れました。古老たちが村人を制し、大入道は山頂へと消えました。その道の草は焼け焦げていたと言います。

兵庫県の事例:「西播怪談実記」によると、延宝年間、夜中に播磨国で大入道が山を跨ぐほどの巨大さで現れました。また、佐用郡でも3メートルほどの大入道が川で網を引いていたり、道を塞いでいたりする話があります。

熊本県の事例:熊本県下益城郡豊野村(現・宇城市)の「今にも坂」に大入道が現れ、通行人を驚かせました。この坂の名は大入道に由来しています。

四日市の大入道

(画像引用: 東海テレビ)

三重県四日市市で毎年10月に開催される諏訪神社の祭礼、四日市祭では「大入道山車」が特に有名です。この山車は、三重県の有形民俗文化財に指定されています。大入道山車は、諏訪神社の氏子町の一つである桶之町(現在の中納屋町)が文化年間に製作したもので、元々は町名の「桶」に「大化」の字を当てて「化け物尽くし」の仮装行列を奉納していたものが進化したものと考えられています。

民話と伝承

この祭りには、次のような民話が伝えられています。桶之町の醤油屋の蔵に住み着いた老いた狸が農作物を荒らしたり、大入道に化けて人々を脅かしたりしていました。困り果てた住民たちは、狸を追い払うために大入道の人形を作って対抗しました。しかし、狸はその人形よりもさらに大きく化けました。そこで住民たちは、大入道の人形の首が伸縮する仕掛けを作り、狸との対決で首を長く伸ばして見せました。狸はこれに降参し、逃げ去ったといいます。

また、反物屋の久六のもとに来た奉公人が実はろくろ首であり、正体を見られて消息を絶った彼を偲んで大入道の人形を作ったという話もあります。

大入道山車の特徴

高さ2.2メートルの山車の上に乗る大入道は、身の丈3.9メートル、首が2.2メートルも伸縮し、前に曲がります。さらに、舌を出したり目玉が変わるという巨大なからくり人形です。この大入道の紙人形は地元の土産品としても人気があり、四日市市のシンボルキャラクターとなっています。

四日市市のシンボルにも

この大入道山車は、毎年8月に開催される市民祭の大四日市まつりにも引き出され、四日市市のシンボルキャラクターとして親しまれています。また、四日市市のゆるキャラ「こにゅうどうくん」は、この大入道の息子という設定です。

入道雲の語源は大入道?

夏になると、大きな塊になった雲を見かけることがあります。この雲は「入道雲」と呼ばれますが、その名前の由来は妖怪の大入道から来ていると言われています。入道雲の形が大入道の姿に似ているため、この名前が付けられたのです。

入道雲の正体は、ゲリラ豪雨を引き起こすこともある積乱雲です。積乱雲は強い上昇気流によって鉛直方向に発達した雲で、30分から1時間程度の短時間で狭い範囲に激しい雨や雷をもたらします。

入道雲は最初は白い雲ですが、水滴が多くなると太陽の光を遮り、黒っぽく見えるようになります。このように、入道雲が空に現れるとすぐに激しい雨が降ることがあります。大入道が突然現れて人々を驚かせたり危害を加えたりするという伝承と似ているため、昔の人々はこの大きな雲を大入道に重ね合わせたのです。

入道雲が現れて黒っぽくなってきたら、どんなに天気が良くても突然の雨に注意する必要があります。このようにして、入道雲の名前は妖怪の大入道に由来しているのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は大入道を紹介してきました。大入道は日本の妖怪で、巨大な僧侶や巨人の姿をしています。地域によって姿や伝承はさまざまですが、人々を驚かせたり病気にさせたりする存在として恐れられてきました。大入道はキツネやタヌキが化けたもの、または正体不明とされています。祭りや伝承にも登場し、特に四日市祭の大入道山車は有名です。また、入道雲の名前の由来にもなっており、その姿が空の雲に重ねられています。

本サイトでは大入道以外にも日本の様々な面白い歴史や文化を紹介しています。もし興味ある方はぜひ他の記事も読んでいただけると幸いです!

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