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風水

陰陽師 安倍晴明の式神である十二天将の種類を紹介

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皆さん、安倍晴明の式神である十二天将とはどんな式神かご存じでしょうか。陰陽師の中で最も有名なのが安倍晴明です。そんな安部晴明が呪術を使い自由自在に扱っていた式神が十二天将なのです。十二天将は式神の中でも最強と言われており、その名前の通り12種類の鬼神の集まりです。今回はそんな意外と知らない安部晴明が扱っていた十二天将の12種類の鬼神について見ていきます。

陰陽師と安部晴明

まず最初におさらいとして陰陽師と安部晴明について見ていきましょう。

陰陽師とは、遠い昔の日本において、自然現象や運命を読み解き、人々の生活や国の政策に大きな影響を与える重要な役割を果たした専門家たちのことです。彼らは、世界のすべてが陰と陽、そして五つの要素(木、火、土、金、水)で成り立っているとする陰陽五行の思想を基に、天候の予測や方位の決定、吉凶の占いなどを行いました。もともとは政府の一部門であった陰陽師ですが、時代が流れるにつれ、その技術や知識は民間にも広がり、人々の日常生活や民間信仰に深く根ざしていきました。

特に記憶に残る陰陽師といえば、「安倍晴明」の名前が挙がります。彼は、陰陽師の中でも群を抜いて優れた才能を持ち、神秘的な力を操ることができたとされています。そのため、安倍晴明の物語や伝説は、時代を超えて多くの人々に語り継がれ、今日の文化や芸術、さらにはポップカルチャーにも大きな影響を与えています。

式神とは

続いて式神とは何なのかこちらもおさらいで見ていきましょう。

式神とは、日本の伝統的な陰陽道において、陰陽師によって召喚され操られる、霊的な存在や神秘的な力を持つ鬼神を指します。陰陽師たちは、呪術や祈りを通じてこれらの式神を呼び出し、自らの意のままに使役することができました。一般的には、これらの存在は人々には見ることができず、陰陽師のみがその姿を認識し、コントロールすることが可能です。

式神は、その名の通り「式」を使って「神」を使役するという意味を持ちます。主に保護や護り、あるいは特定の儀式や任務を遂行するために召喚されます。しかし、伝説の陰陽師である安倍晴明においては、式神の活用法が特に注目されます。彼は、式神を単なる儀式のためだけでなく、日常生活のさまざまな場面で活用していたとされ、式神との関係はまるでパートナーのようなものだったと言われています。部屋の掃除を始め、さまざまな雑務を式神に任せていたというエピソードは、安倍晴明と式神との深い絆を物語っています。

十二天将とは

そして本題の安部晴明の式神である十二天将について見ていきましょう。

十二天将は、平安時代の伝説的な陰陽師、安倍晴明によって召喚され使役されたとされる強力な式神の集団です。これらの霊的な存在は、中国から伝わった占術「六壬神課」に深く関わっており、時間、十二支(十二動物のサイクル)、そして星座を複合的に用いて未来を予測する際に重要な役割を果たしていました。

十二天将は、天界の強大な力を象徴する存在で、それぞれが北極星を中心に配置された星座に由来しています。これらの神将は、自然界の五行(木、火、土、金、水)、十干、十二支、そして各種の象徴的な要素(吉凶、陰陽、季節、方角など)に対応しており、これらを組み合わせることで、人々の運命や将来の出来事を読み解くことが可能でした。

特に安倍晴明は、これら十二天将を非常に巧みに操ることで知られており、彼らを単なる占いの道具としてではなく、実際の式神として召喚し、さまざまな神業を行うために用いたとされます。これらの十二天将は6人の鬼神が吉を担い、残りの6人の鬼神が凶を象徴すると分けられ、それぞれが個別にも非常に強力な神としての力を持っていました。

十二天将と十二神将の違い

十二天将という言葉を聞くと、一部では仏教の十二神将と混同されることがありますが、これらは全く異なる存在であることに注意が必要です。特に「十二神将」という名前は、仏教における守護神のことを指し、奈良にある東大寺や興福寺のような寺院にその像が安置されていることが一般的です。これらの十二神将は、仏教の教えに従って人々を守る神々とされています。

一方で、陰陽道における十二天将は、安倍晴明などの陰陽師によって使役される霊的な存在や式神を指す言葉です。これらは占術や式神の召喚に関わる特有の文化や伝承に基づいており、仏教の教義とは直接的な関連はありません。

十二天将の種類

十二天将は先ほども紹介したように6人が吉を担い、残りの6人が凶を象徴し12種類の鬼神がいます。吉を担う鬼神を吉将、凶を担う鬼神を凶将と言います。ここでは12種類の鬼神を吉将、凶将に分けて紹介していきます。

吉将

六合(りくごう)/調和の木神

「六合」は、平和や調和をもたらす木の精霊であり、十二天将の中で「吉将」として知られています。この神様は、人々の間の友情や交流を促し、特に結婚などの幸福な出来事に恵みをもたらすとされます。そのため、六合は親しみやすさと社交の神として尊ばれています。

しかし、六合には陰の面も存在し、隠された事柄や決断を迫られた際の優柔不断など、複雑な性質も持ち合わせています。安倍晴明による記録では、「隠し事や和合を司る吉将」として六合が述べられており、この神様が持つ両面性が強調されています。

  • 五行:木
  • 十干:乙
  • 十二支:卯
  • 吉凶:吉
  • 陰陽:陰
  • 季節:春
  • 方角:東

青龍(せいりゅう)/東方の守護神

「青龍」は、中国由来の四神のうちの一つで、東方を守る神として崇められています。この神は、緑色の体躯に長い舌を持つ龍として描かれ、その姿は成長と発展の力強い象徴です。青龍は、物事の発展を助け、恵みの雨や富をもたらすとされ、商売の繁盛や幸福な出来事と深く関連付けられています。

  • 五行:土
  • 十干:戊
  • 十二支:辰
  • 吉凶:凶
  • 陰陽:陽
  • 季節:土用
  • 方角:南東

安倍晴明の文献では、青龍は「金銭や慶事を司る吉将」と記されており、その吉祥な力は経済的繁栄や祝福の場に特に顕著であるとされています。そのため、青龍は十二天将の中でも特に好運と繁栄をもたらす存在として尊敬されています。

  • 五行:木
  • 十干:甲
  • 十二支:寅
  • 吉凶:吉
  • 陰陽:陽
  • 季節:春
  • 方角:北東

貴人(きじん)/十二天将を統率する神様

「貴人」は、十二天将を統べる主要な神様であり、天一神、天乙、天一、中神など多くの名で知られています。この神は、特に強い吉の気を持ち、財産や幸福、そして豊穣の象徴とされています。その気品と高貴さは、貴人の名そのものが示す通り、尊敬と崇拝の対象となっています。

安倍晴明の時代には、貴人が司る方角に直接向かうことは、祟りを招くと信じられていたほど、この神様の力は畏怖されていました。安倍晴明の記述では、「福徳を司る吉将で主神」として貴人が言及されており、その存在は十二天将の中でも特に重要な位置を占めています。

  • 五行:土
  • 十干:己
  • 十二支:丑
  • 吉凶:吉
  • 陰陽:陰
  • 季節:土用
  • 方角:北東

天后(てんこう)/天帝の后

「天后」、または天妃、天上聖母、媽祖とも称されるこの神様は、中国の伝統的な信仰体系において重要な役割を担う女神です。天帝の配偶者として、女性や母性に関連するあらゆる事象の守護者とされ、その美しさと慈悲深さで知られています。

天后は、乾燥や疫病、そして盗賊から人々を保護する力を持ち、特に航海や漁業を生業とする人々にとっては重要な守護神とされています。安倍晴明の時代にも「天帝の后である吉将」として記述されており、その吉祥な力は家庭の平和や女性の幸福、さらには海上の安全をも守るとされています。

  • 五行:水
  • 十干:癸
  • 十二支:亥
  • 吉凶:吉
  • 陰陽:陰
  • 季節:冬
  • 方角:北西

大陰(たいいん/だいいん)/少女の姿の老婆

「大陰」は、外見は清純な少女の姿を好むものの、実際には老婆であるという独特の特徴を持つ神様です。この神は、正直さ、公正さ、清廉潔白さといった美徳を象徴しており、女性の純粋な陰の性質を体現しています。しかし、大陰は女性の陰の性質に嫉妬するとされ、その方角に向かって結婚式を挙げたり、子どもを出産することは不吉とされてきました。そのため、古代から人々は大陰の方角を特に注意深く考慮してきました。

安倍晴明の文献では、大陰は「隠し事を司る吉将」として言及されており、その神秘的な力は、隠された事柄や秘密の保持と密接に関連しています。この神様の複雑な性質は、十二天将の中でも特にユニークな存在として、古来より多くの物語や伝承に登場しています。

  • 五行:金
  • 十干:辛
  • 十二支:酉
  • 吉凶:吉
  • 陰陽:陰
  • 季節:秋
  • 方角:西

大裳(たいも)/天帝の文官

「大裳」、または太常とも呼ばれるこの存在は、天帝に仕える高位の文官を象徴する神様です。忍耐力、恒久不変の価値、そして日常の繰り返しを意味する一方で、季節の変遷を通じて訪れる善と喜びの象徴でもあります。

この神様は、冠と帯を身につけ、整った服装をすることで知られており、その姿は厳かさと品格を兼ね備えています。安倍晴明によると、大裳は「冠と帯を着用し、きっちりとした服装の吉将」とされ、その外見だけでなく、持つべき態度や行動の規範をも示しています。

  • 五行:土
  • 十干:己
  • 十二支:未
  • 吉凶:吉
  • 陰陽:陰
  • 季節:土用
  • 方角:南西

凶将

騰蛇(とうだ/とうしゃ)

十二天将の一員である「騰蛇」は、中国の神話に由来する、特異な姿をした存在です。羽の生えた蛇の形をしており、周りには炎を纏っているとされています。このような外見は、騰蛇がただの蛇から神聖な龍へと進化する過程を象徴していると考えられています。そのため、騰蛇は神様としてだけではなく、妖怪としても描かれることがあります。

この騰蛇は、十二天将の中でも特に「凶将」とされるカテゴリーに属し、強大な力を持つと同時に、不穏なエネルギーを帯びた存在として扱われます。その独特な外観と能力は、陰陽師によって慎重に使役され、特定の目的や儀式において重要な役割を果たすとされています。

  • 五行:火
  • 十干:丁
  • 十二支:巳
  • 吉凶:凶
  • 陰陽:陰
  • 季節:夏
  • 方角:南東

朱雀(すざく)/南方の守護神

「朱雀」は、中国の伝統的な四神のひとつであり、南方の守護神とされる壮麗な霊鳥です。この神秘的な存在は、炎に包まれたような輝きを放ちながら翼を広げる鳥の姿をしていると言われています。朱雀は、その明るく華やかな外見から、強力な陽の気を象徴し、また学問や知恵の精神も表しています。

安倍晴明の記述によれば、朱雀は「おしゃべりな凶将」としても言及されています。これは、朱雀が持つ力が、時に口論や争い、公職での不運などを引き起こす可能性を示唆しているためです。そのため、朱雀は十二天将の中でも特に独特な役割を持つ存在として扱われ、その力は陰陽師によって慎重に使役される必要があります。朱雀の華麗なる姿とその持つ複雑な性質は、古代から多くの人々に魅力を与え続けています。

  • 五行:火
  • 十干:丙
  • 十二支:午
  • 吉凶:凶
  • 陰陽:陽
  • 季節:夏
  • 方角:南

匂陣(こうじん)/京の守護神

「匂陣」または「匂陳」と称される神様は、古都・京の守護神として知られ、その本質は戦いと闘争心に溢れる存在です。この神は金色に輝く蛇の姿をしており、その煌びやかな外見とは裏腹に、内に秘めた闘志と力強さを象徴しています。

匂陣は、一見すると豪華で美しい外見を持ちながらも、愚直さや争いを好む性質、そして物事を進める際の遅さなど、複雑な特徴を持っています。安倍晴明による記述では、匂陣は「戦闘や激しい怒りを司る凶将」とされ、その激しい性質が強調されています。

  • 五行:土
  • 十干:戊
  • 十二支:辰
  • 吉凶:凶
  • 陰陽:陽
  • 季節:土用
  • 方角:南東

玄武(げんぶ)/北方の守護神

「玄武」は、中国の古代神話における四神の一つで、北方を守護する霊獣とされています。この神秘的な存在は、長い足を持つ大きな亀と、その周りを絡みつく蛇、または尾が蛇である亀の姿で表現されることが多いです。亀は長寿と不死を、蛇は生殖と繁殖を象徴し、その組み合わせによって玄武は健康と長寿、豊かさ、子孫繁栄の象徴とされています。

しかし、玄武はまた、暗闇を司る神としても知られており、その側面からは陰険さや邪悪、非誠実などの負の要素も象徴しています。安倍晴明の記述によると、玄武は「終わりや盗みを司る凶将」として扱われ、人生の終末や失敗、そして盗みといった凶事に関連づけられています。

  • 五行:水
  • 十干:壬
  • 十二支:子
  • 吉凶:凶
  • 陰陽:陽
  • 季節:冬
  • 方角:北

白虎(びゃっこ)/西方の守護神

「白虎」は、中国の古代神話における四大神獣の一つで、西方の守護霊獣として崇められています。この神獣は、細く長い体躯を持つ白い虎として描かれ、その姿は勇敢さと力強さの象徴です。白虎は、その勇猛さを通じて移動や刃物、そして性急な行動を象徴し、これらの特性が時には喧嘩や病気、事故を引き起こすともされています。

安倍晴明によると、白虎は「疾病や喪を司る凶将」と記述されており、その強い凶の気は人々に不幸や困難をもたらす力として恐れられています。白虎の存在は、その勇猛さや力強さが尊敬の対象となる一方で、その獰猛な面も認識され、十二天将の中でも特に畏怖される存在となっています。

  • 五行:金
  • 十干:庚
  • 十二支:申
  • 吉凶:凶
  • 陰陽:陽
  • 季節:秋
  • 方角:南西

天空(てんくう)/霧や黄砂を呼ぶ土神

「天空」は、十二天将の一員であり、自然界の霧や黄砂を司る神とされています。この神は、十二天将の中で特に複雑な性質を持つ存在として知られており、その力は両義的な側面を持っています。陽の面では、自由や芸術的な創造を象徴し、人々の創造性や表現の自由を啓発する力があるとされます。

しかし、凶の面では、天空は不実や損失、表面的なものや消耗品を象徴し、その影響はしばしば人々の間で不安や混乱をもたらすとされています。安倍晴明の記述によれば、天空は「欺くことが殆どで信用できない凶将」と表されており、この神の行動や影響は信頼できないものとされています。

  • 五行:土
  • 十干:戊
  • 十二支:戌
  • 吉凶:凶
  • 陰陽:陽
  • 季節:土用
  • 方角:北西

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は伝説の陰陽師 安倍晴明の式神である十二天将について紹介していきました。中国から伝わった六壬神課に基づいた占い由来の式神で、12種類も存在していました。こうした背景を知って、現代の鬼滅の刃や呪術回線などを見てみるとルーツを知っている分、また違った側面から楽しめそうですね。

本サイトでは十二天将以外にも日本の面白い歴史や文化を紹介しています。興味ある方はぜひ他の記事も読んでいただけると嬉しいです!

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