日本人は宗教信仰の要素は他の国々と比べて少ないと言われていますが、日本の生活には神道の影響が大きく浸透しています。そんな神道には様々な神々が関わっています。神々は日本誕生から様々な物語を繰り広げてきました。
そこで今回は日本の神話について簡単に紹介していきます。
1.宇宙の始まりと三柱の神
太古の昔、混沌とした宇宙の中で、最初に現れたのは三柱の神々でした。実は日本では神様は柱という単位を使うのです。天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、高御産巣日神(たかみむすひのかみ)、神産巣日神(かみむすひのかみ)は、高天原(たかまがはら)に住み、世界の秩序を作り出しましたのです。
2.国生みと島々の誕生
さらにそこから8組の神が生まれました。最後の8番目に生まれたのがイザナギとイザナミという神々でそれぞれ「誘う男」「誘う女」という意味があります。
高天原の神々は、イザナギとイザナミに地上に降りて行き、土地を固めることを命じました。
命を受けた二柱の神イザナギとイザナミが天の浮橋(あめのうきはし)ヘ向かい、彼らは天沼矛(あめのぬぼこ)を使い、海をかき混ぜました。すると矛から降りた大きな水滴が、地球の表面にこぼれ落ち、島を生み出しました。
そうして生まれた最初の島が淡路島(あわじしま)です。その後彼らの愛の結晶として、数々の島々と神々が生んでいきました。
3.神々の子孫と日本列島の豊穣
イザナギとイザナミから生まれた神々は、日本列島を形成し、自然の豊かさを司るようになりました。火を司る火産霊神(ほむすびのかみ)、海を司る大綿津見神(おおわたつみのかみ)など、それぞれが特有の力を持ち、列島を守り育てていました。
4.天照大御神とスサノオの対立
天照大御神(あまてらすおおみかみ)は美しく輝く太陽神で、高天原で最も尊ばれていた神様です。一方彼女の弟スサノオ(すさのお)は荒々しい海の神でした。彼らの間には時に対立があり、天照大御神はその一つであるスサノオの暴行に憤り、天岩戸(あまのいわと)に隠れてしまいました。
5.天岩戸と世界の暗黒
(画像引用元: https://takachiho-kanko.info/sightseeing/6/)
天照大御神が天岩戸に隠れると、世界は暗黒に包まれてしまいました。そこで神々は相談し、喜びの神アマノウズメ(あまのうずめ)を天岩戸へ送りました。
アマノウズメが岩戸の前で舞いを披露し、それを見て周りの神々たちが騒ぎ立てました。この騒々しさに、天照大御神が何事かと天岩戸を少し開けて外の様子をうかがったところ、剛力の神天之手力男神(タヂカラオノミコト)が重たい岩の戸を取り払い、太陽神を連れ出すことに成功しました。
こうして天照大御神を引き出し、世界に再び光を取り戻しました。
6.ヤマタノオロチの伝説とスサノオの勇気
その後スサノオはその素行の悪さから高天原から追放され、スサノオは地上へ降りました。するとスサノオは泣いている老夫婦と娘を見つけました。どうやら毎年娘を一つの胴体に八つの頭と八つの尾をもつヤマタノオロチに1人ずつ食べられてしまい、今年も残りの一人娘も食べられてしまうと嘆き悲しんでいたのです。そこでスサノオはこの娘との結婚を条件にヤマタノオロチ退治へ向かいました。
スサノオはまず娘そっくりに変装しました。そして家のまわりに垣根を張り巡らせ、その垣根に八つの門を設け、八つの門の先に何度も醸造した強い酒を準備しました。
こうして準備が整い待ち構えていると、すさまじい地響きとともにヤマタノオロチが現れました。ヤマタノオロチは想定通り、芳醇な香りの酒につられ、八つの頭をそれぞれ八つの門をくぐり、酒を飲んで酔っ払いました。そうしてヤマタノオロチが酔いつぶれると、スサノオは刃でヤマタノオロチを刺し、退治しました。
この際にヤマタノオロチの身体の中から見事な太刀が出てきました。この太刀を天照大御神に献上しました。これがのちに草薙(くさなぎ)の剣といわれ、皇室の三種の神器の一つとされることになります。
こうしてスサノオは巧みな策略と勇気でオロチを退治し、その功績で出雲の地を平和に導きました。
7.国譲りと神々の支配
天照大御神は孫の瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)に地上の国を治めさせようとして、建御雷神(たけみかずちのかみ)と天鳥船神(あめのとりふねのかみ)に命じて出雲の国の様子を伺わせました。
出雲の国は大国主神(おおくにぬしのかみ)が治めていました。大国主神に出雲の国を高天原の神々へ譲るかどうか質問しました。
大国主神は譲ろうとしましたが、大国主神の子供が反対しました。そこで大国主神の子供と建御雷神が力比べをして勝利したほうが出雲の国を統治しようと打診しました。そこで建御雷神は腕を鋭い刃のように変化させ大国主神の子供に見せつけました。恐れをなした大国主神の子供は国を譲ることに賛成し、出雲の国を天の神々に譲り渡しました。
8.天孫降臨と瓊瓊杵尊の使命
天照大御神の孫、瓊瓊杵尊は天からの命を受けて地上に降り立ちました。彼は、稲作と農耕の技術をもたらし、地上の人々に豊かな生活と文化の基盤を築きました。天孫降臨の物語は、天皇家が神々の直系の子孫であるとする神話的な根拠を提供し、日本の皇室の神聖性を強調しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。日本の神話を簡単に振り返ってみましたが、かなり濃い内容だったかと思います。 日本の神話は、「古事記(こじき)」と「日本書紀(にほんしょき)」に詳細に記録されています。これらの文献は、日本最古の歴史書として、古代の神話、伝説、歴史を綴っており、日本文化の理解に不可欠な資料です。
こうした神話は日本の文化の様々な部分に形を変えて浸透しています。なのでこれらの神話を理解することは日本のアイデンティティと伝統を理解するために非常に貴重な鍵なのです。
今回は簡単な神話の歴史を振り返ってきましたが、他の記事でより深い内容を紹介したいと思います。興味ある方は是非そちらも読んでみてくださると嬉しいです!